久しぶりにBEAMSで一目惚れ。フリースの手袋

ビンテージウェアを着よう

どうも、マウロスカルニケです。

最近どこの駅ビルにも入っている【BEAMS】

日本におけるアメリカンカジュアルファッションのけん引役と言っても過言ではないこのお店は、

流行を取り入れた、しかし、ファストファッション程安っぽくないカジュアルな洋服やアクセサリーを日々提案してくれる素敵なお店です。

仕事帰りに少し寄り道してシャツを一枚買ったり、休日にジャケットやコートをじっくり選んだり、パートナーへのプレゼントを探したり…と、今では誰もが気軽に入れるとても使い勝手の良いお店ですが、

昔々はとんがった店員さんに畏敬の念を抱きながら、自分の手持ちの1番オシャレなコーディネートで、小遣いやバイトで貯めた、ありったけのお金を握りしめ、

雑誌で予習して目星をつけて置いた物を「ようし、今日はBEAMSでこれ買うぞ」 と、 それこそ挑むような気持で、 買い物に出かけるようなお店でした。

自分が「この人の着こなしはかっこいいな」 と思う店員さんの視線を意識しながら、鏡の前を通るたびに、今日の自分の服装をチェックし、「ああ、やはりあっちのハンチングを被ってくればよかった」 や、

「裾をあと1回分ロールアップして靴を目立たせた方がいいな」 などと考えつつ、お目当てのスニーカーの前まで辿り着き、それを手に取ろうとすると、その隣には見たこともないような(又は雑誌でしか見たことのない希少な) 配色のスニーカーや、別モデルの靴が並んでいて…

その場で何分も悩んで悩んで、試着してさらに悩み抜いて、ようやく意を決し、レジに持っていくと、店員さんが「あっちよりこっちの色の方がかっこいいよね」 と一言声をかけてくれ、

帰り道は誇らしい、晴れ晴れとした気持ちで【BEAMS】 とロゴの入った紙袋を見せびらかすようにして、もう有頂天で帰る…そういうお店でした。

歳を重ね、忙しい日々の中でそういう恋焦がれた洋服を買う楽しみもあまり無くなってしまい、それでも出かけた先々にBEAMSがある状況をありがたく思いながらも、

必要な物を何かのついでに買う(買える) 状況に物足りなさを感じていました。

BEAMSに限らず、物を買う行為が便利になり、安価で悪くないデザインの服が、それほど苦労しなくても見つけられ、手に入る時代です。

前に友人が、中学生の頃に緑色に真っ赤な『Del Monte』 のロゴが大きくプリントされたTシャツが欲しくて、古着屋を探し回り、それなりのお金を出して(Fruit of the Loomのビンテージ) やっと手に入れたけど、

その数年後にそっくりなTシャツを着てスーパーで買い物しているおばちゃんを見て、調べてみたらユニクロに大量に置いてあってがっかりした、それでも大事に着てるけどね。と話していたことがあります。

別に悪い事じゃ無いですし、ただの笑い話ですが…

あの日買ったスニーカーと同じように、友人が探し回ってようやく手に入れたDel MonteTシャツとおなじような、晴れ晴れとした、一人でいてもニヤニヤしてしまうような嬉しい、楽しい買い物体験はもうできない物か…

あるいは、単に自分が歳を取っただけで、若い人たちは過去の自分と同じような体験をしているのかもしれませんが、

我儘なおじさんは、おじさんになった今でも、洋服を同じような気持ちで買いたい。

と、常々思って生きています。

せっかく店舗に買い物に行くならば自分の服装を褒めてもらいたいし、店員さんから一目置かれたい。

丁寧なマニュアル接客よりも、ちょっと上から目線くらいで、「それ、かっこいいよね」 とか言ってもらいたい。

で、それをBEAMSに(今となっては大企業、コンプライアンス重視はもちろん分かります) 求めてしまう愚かさも重々承知しているのですが…

シップスやアローズやアーバンリサーチやマーガレットハウエルやトゥモローランドやビショップがそうでも、個人的にはBEAMSには、BEAMSだけには、いつまでもとんがっていて欲しい。

買い物に行ったおじさんを16歳くらいの気分にさせてほしい。

とか思いつつ、あまり新しい発見も出来ないまま私とBEAMSの関係は出かけたついでにちょっと顔を出してさらっと店内を見回り、何も手に取らずにそのまま帰る、という冷めきった物になっていました。

そして令和初の正月、子供の服か、靴下でも見るか…と軽い気持ちで立ち寄ったBEAMS某店にて、そんな冷めきった関係を暖めなおしてくれる、素敵なアイテムを見つけました。

青。ロイヤルブルー。
もっこもこで、
めちゃくちゃかわいい。

やったぜBEAMS。そうそう、こういうのこういうの。ここにしかないとんがった物。

色違いが4種くらいと、ミトンタイプもありました。が、このロイヤルブルーしか目に入りませんでした。

余談ですが、この手袋を並べなおしていた店員さんは蛍光色のクレイジーパターンと白を上手に合わせたファッショナブルなお兄さんでした。

令和のBEAMSはひと味違う? 久しぶりに楽しい買い物が出来ました。

またおじさんを16歳にもどしてね。

ではでは

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