デニム育成。チェーンステッチの裾上げを中目黒『ユニオンPASTIME』 さんに依頼してみました。

ビンテージウェアを着よう

どうも、マウロスカルニケです。

2020年3月、東京はなんと雨のち雪。しかも結構降りました。

新型コロナウイルスの件もあり外出を控えなければならない風潮。

 

 

そんな、お出かけには最悪の条件の中、どうしてもデニムの裾上げをしたく、行ってまいりました

中目黒『ユニオンPASTIME』

マウロスカルニケ、デニムは大好物ですが、実は、裾上げに関してはあまりチェーンステッチにこだわってはいませんでした。

ロールアップするときはほぼ2回折り曲げるし、裾の部分のアタリもシングルでも出ないことはないですし…何より近所に数百円で裾上げをやってくれるところがあって、10分くらいでやってくれるし、細かい注文にも答えてくれるので別にいいやと思っていたのですが…

先日、新品のデニムが欲しくなり(コーンミルズショック後、アメリカ製の良質なデニムがなかなか手に入りずらくなったので、どうしても今のうちに1本手に入れておきたくなった) 

全てのパーツをアメリカ製にこだわり、縫製も全てアメリカで行っているメーカー

 

『RISING SUN』 のジーンズを手に入れたところ、シルエット、パーツ、ビンテージの解釈のしかた、素材、縫製…単にビンテージを復刻するに留まらず、雰囲気を崩すことなくオリジナリティを主張する、素晴らしい出来だったので、これは手に入れたこちらとしても、手を抜くわけにはいかないな、と思い、

ライジングサンのコインポケット。リベットもカッコいい

ユニオンスペシャルを所有していて、糸とパーツの品ぞろえと、丁寧な仕事に定評のある 中目黒『ユニオンPASTIME』 さんにお願いすることにしました。

前置きが長くなりましたが今回の記事はこちらのレビューになります。

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場所が分かりずらい

さて、グーグルマップを頼りに雪の混じる雨の中、中目黒駅から代官山方面に歩くこと約10分、

オートバックスの裏手の坂道を登り、目的の建物《目黒プリンスコーポ》 にたどり着きました。

車が5台ほどとめられる駐車場のついた建物です。

写真を撮り忘れました。

2階部分(見方によってはここが1階にみえる) にはお店が3~4店程あり、そのうちのどれかだと目星をつけていたのですが、店名が見当たらず…むむむ、建物はたしかにここのはずだが…

付近の建物も見回って、看板を探したのですが発見できず、寒かったので電話して直接聞くことにしました。

電話するとすぐに店主が対応してくれて、慣れた口調で丁寧に説明してくださいました。

居住部分の入り口を一番奥まで進み、階段を上がりさらに一番奥の開きっぱなしのドアにやっと店名 『ユニオンPASTIME』 の文字が‼

店内にディスプレイされるお宝
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超、親切。

マウロスカルニケ、この日は4歳の息子を連れて来ていたのですが、お店を探しているタイミングでまさかの「おトイレに行くの」 発言。だから駅でしておきなさいって言ったでしょ。

慌ててコンビニに駆け込むも、トイレットペーパーを設置していないため、現在はお貸ししていません、と。むう、こんな形でコロナショックが。

近くにトイレが設置されていそうな建物は無し。 『ユニオンPASTIME』 さんはマンションの一室の様なので、頼み込んでなんとか貸してもらおう、最悪、どこかの物陰でおむつに履き替えさせようと思い、入店第一声で「すいません、先ほど電話したものですが、お手洗いをお借りできますでしょうか」 と、お願いすると、

「ああ、そこですからどうぞ、段差に気を付けて」 と笑顔で即座に貸してくれました。天使か。

そして用を足してご機嫌なマウロスカルニ子。店内のディスプレイに手を伸ばし「これなーに?」 マウ「こらこら触っちゃダメですよ」 店主「いや、大丈夫ですよ。NASAの帽子かっこいいね」 ああもう、神か。

まず圧倒されるのは糸の種類

で、今回持ち込んだものは上記の 『RISING SUN』 と、裾上げをしていなくて極太ロールアップでしか履いていなかった、こちらもアメリカプロダクツの『Strong hold』 の2点。

『Strong hold』 はガンガン洗っているからもう縮まないので、普通に履いた状態で採寸、じゃあこのくらいで、とあっさり決まりましたが、 問題は『RISING SUN』

ノンウォッシュの状態で持ち込み、履いた状態で店主と相談。

ライジングサン

マウ「ノンウォッシュなのでお湯で洗って強烈な乾燥機にかける予定ですが…」

店主「仕上がりはどのくらいの長さを残す予定でしょう?」

マウ「3㎝くらいのロールアップ2回でくるぶしくらいの丈、位を狙っています」

店主「生地はアメリカ製?」

マウ「コーンミルズ・ホワイトオーク工場の14オンスだそうです」

店主「ボタンフライのビンテージの復刻物は大体、結構縮みますからね。最近のRight onのアメリカ製リーバイス501は6㎝位がっつり縮むみたいですよ」

マウ「6㎝‼ うーん、ではこれくらい? かなあ」

店主「こればかりはなかなか見極めが難しいですよね。少し長めにとっておいて、1度洗った後に長ければまた持ってきてみては?」

むかし、ヘラーズカフェの裾上げに失敗し、洗濯後、見事にくるぶし丈になってしまった過去を持つマウロスカルニケ。

店主がこんなに丁寧に相談、アドバイスしてくれれば同じ失敗はしなくて良い、というもの。今回の 『RISING SUN』 はもう手に入らないかもしれないので、こういう風にブレーキをかけてもらえると本当にありがたいです。

裾上げの長さが決まったら、次は糸の色。膨大な種類の中から店主が素早く数点をチョイスして持ってきてくれます。2人で色を見ながらこっち、あっち、あれこれ…と元の色と合わせながら決めていきます。

糸を実物と見比べながら選んでいきます。
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仕上がりまでの時間と料金

丁寧に丁寧に相談に乗ってくれて、アドバイスもしてくれて、糸の選定も一緒にやってくれ、トイレも貸してくれる。12時に来店、相談と決定まで30分。

「仕上がりは大体1時間後位です。」

マウロスカルニケがこの日最初の客だったようなので、混んでなければ1本あたり30分くらいで仕上げてくれそうです。店内にはリペアの依頼品等が多数置いてあり、もっと時間がかかるかと…ひょっとしたら後日お渡し、なんてこともあるかもと思っていましたが、意外と早くやっていただけるようです。

お値段は2本で3400円1本あたり1700円。料金は先払い。

「それでは1時間後位にお待ちしています。段差気を付けてね。またあとでね」 子供にも声をかけてくれる店主。ありがたや。

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仕上がり具合

雨の中代官山方面に向かい、こどもビームスでマウロスカルニ子の長靴やレインコートを物色し、ハイ!スタンダードで防水のパンツを見て、朝日屋さんで暖かいお蕎麦とカレーうどんを頂いて、再び中目黒方面へ戻ります。

お店に入ると目につく所に仕上がったデニムが置いてありました。素早く店主が出迎えてくれて、一緒に仕上がりのチェックです。

一言で言うと…

モチのロンでペキカンです。

糸の色と太さ

先ずは糸の色と太さ。

折り返しの幅

続いて裾の折り返しの幅。

ここが太いとかっこ悪いですよね。

お分かりいただけるだろうか。洗い倒したストロングホールドの裾にうっすらロープ状の畝が…

そして縫製。

はい、ペキカンです。

この仕事具合で1本あたり1700円。相場で言うと安くはないですが、マウロスカルニケは大満足です。

 

 

チェーンステッチでの裾上げの他、デニムのリペア、その他ライダースのジッパーの修理なども出来るそうなので、お手持ちの男前クロージング達を大切に、長く愛用したいならば一度相談してみても良いと思います。リベットやボタンの種類も豊富。

打ち抜きリベット
ボタンも豊富
こんなものも

店主の人柄と、仕上がりの丁寧さにきっと満足できると思いますよ。

ではでは

店舗名『ユニオンPASTIME』

〒153-0061
東京都目黒区中目黒1-3-5   目黒プリンスコーポ#206

Tel&Fax.03-3714-0054 

営業時間 : 12:00 ~18:00
休日 : 日曜. 祭日

 

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