どうも、マウロスカルニケです。
夏はコーディネートが単調になりがちなのでよくブーツをはきます。
で、暖かくなってきたし、使用頻度も上がるし、久しぶりに手入れでも、と思いかかとを見てみると…ああ、もう殆ど無くなっているじゃあありませんか。
さて、じゃあかかとの張替えに出さなきゃいけないですが…以前やっていただいた町の修理屋さんは、カバンの把手は素晴らしくきれいに直してくれましたが、このブーツのかかとはイマイチ美しくありませんでした。
なので今回は違うところにお願いしようと探してみると…ありました。
品川区戸越にある『カプリコーン』 さん。
評判も上々。なんとか自転車でも行ける位の距離。ようし、頑張って行ってみよう。
はい、到着。電車でお越しの際は地下鉄、都営浅草線戸越駅徒歩5分、
又は東急池上線戸越銀座駅徒歩10分が最寄です。
感じの良いご夫婦
店内に入ると眼鏡にヒゲのオーナーと、奥さまが2人で作業されていました。
お話を伺うと、オーナーが靴修理、奥さまがオリジナル小物の制作など行っていらっしゃるとのこと。
この日は『アローモカシン』 を履いていったのですが、オーナーはすぐに
「アローモカシンですか? ソール変えられてますね」 と…分かってらっしゃる。知識も豊富そうです。
にこやかで、柔らかく、話好きで、アメカジ&ビンテージ好きなオーナーと、こちらもにこやかで、感性の鋭いオリジナル小物を生み出す奥様。素晴らしいご夫婦です。
まず目にとまった物は…
早速ブーツを取り出し、カウンターに置いたのですが…
ちょっと待て、何だ? このかわいい物体は!!
かかとの修理のお願いに来たのですが、先にこっちが気になってしまい…
なんでもこちら、ビブラムソールの張替えの時に出たあまり部分を使って作ったリングベルトだそうで、うまい具合にちりばめられた【Vibram】 のロゴがかわいすぎる。
恐らくこれにときめかないアメカジ&ブーツラヴァーは居ないのではないでしょうか?
色にもよるそうですが、物によっては革部分にコードバンを使っているそうです。
コードバンにビブラム…垂涎。
今回は目の覚めるようなピーコックグリーンの物を購入しましたが、次回はシックな茶色(こちらはコードバン仕様) を狙っています。
マウロスカルニケがあまりにもきゃあきゃあ言っていたので、オーナー、奥から何やら出して来てくれました。
こちらは試作品のサコッシュ。これも夏に嬉しいクリアカラー。こちらも近日中に店頭に並ぶかも、とのこと。これもさりげないビブラム使いがかわいい逸品。
他にもビンテージのネクタイ生地を使った腕時計のベルトや、もふもふの謎キャラクターのティッシュケースなど気になるオリジナル小物があります。
一部の商品はBEAMSなどにも卸しているそう。近所の小さな靴修理屋さんかと思いきや、
むむむ、話を聞くと凄いお店のようです。
ブーツの修理完了
マウロスカルニケが修理をお願いしたときにには、店内には修理待ちの靴が多数ありましたが、修理完了まで一週間程でやっていただけました。早くて助かります。
そして出来上がりの画像がこちら
いかがでしょう? 前回お願いした修理屋さんと比べ、格段に美しく仕上げていただきました。
かかとの素材も前回の物は固めの物だったのですが、オーナーがこちらの物の方が評判がいいからと勧めてくれたこのビブラム(前回もビブラムだったのですが) 、履き心地が良いです。
そして今回一番感動したのは、店頭にあった補色クリームを修理の時に一緒に購入したのですが…マウロスカルニケのブーツがあまりにひどい状態だったためか、「クリーム買ってくれたので軽く手入れをしてもいいですか」 と言っていただき、お願いしたところ…
アッパーやかかと周りは勿論…
コバの補色までやっていただいちゃいました。しかも仕上がりが美しい!!
《追記》 今度はアローモカシンのソール全とっかえ!!
21年7月。今度はマウロスカルニケ一番のお気に入り、アローモカシンのソールがなんだかすべり気味。かかとを見てみると…
全体としては残っているものの、雨の日の滑り具合がハンパない。腰も痛いのでこりゃあ早急にどげんかせんとイカン。と思い再びカプリコーンさんへ。
1年ぶりくらいなのに覚えていてくれた記憶力抜群のオーナー。
奥様の新作、『ビブラムの鉢』 も見せてくれました。これがまたカワイイ。
グリーンを愛する素敵なアメカジラヴァーな大人にオススメです。
で、さっそく靴の相談。
マウ「雨の日テュルンテュルンで腰がやられそうなのよ」
カプ「oh…それはいけないね。マウ。腰は要だ。よし、じゃあさっそく、僕の自慢のバンズのオールドスクールをみてくれyo。なんとシャークソール付けてスケボー出来ないヤーツに仕上げ…」
マウ「ohブラザー。イカした、それでいてなんともクレイジーなカスタムだ。しかし、今日は俺の愛しのアローモカシンの話をしないか?」
カプ「OKブラザー。大丈夫。ちょいとふざけただけだ。ちゃんとお前の腰に優しい、イカしたソールを探していたところさ。しかし、ちょうど在庫を切らしている所のようだ。こんな感じのソールなんだが(ノーパソの画面を見ながら) どうだい?」
マウ「wowブラザー。正気か? こりゃあイカした、いやイカれたカスタムだぜ。」
カプ「お前ならこいつの良さを分かってくれると思ったぜ、マウ」
マウ「サンキューカプ。ついでにこのイカしたソールに合うゴキゲンな靴紐もたのむぜ」
カプ「OKマウ。それで提案なんだが、お前のこのカワイコチャンを長く愛せるように、ミッドソールを付けるってのはどうだい? 重くなるが、ソールの替えも問題なく出来るし、何よりゴージャスな感じになるぜ」
マウ「OKカプ。全てまかせるよ。ウチのカワイコチャンをゴキゲンなレディーに仕上げておくれ」
※以上言葉づかいに脚色含む
で、今回の出来上がりがこちら↓
今回は艶をあまり出さずに手入れをした方がかっこよいのでは? ということでオススメしてくれたクリームがこちら。

[ コロニル ] Collonil 1909 レザークリーム シュプリームクリームデラックス 100ml カラーレス 無色 シューポリッシュ クリーム 革 ケア SUPREME CREMA DE LUXE 7954 colourless/farblos/050
まとめ
いかがでしたでしょうか? 只者ではない靴修理屋さん『カプリコーン』 さん。
オリジナルのサコッシュ&リングベルト、その他の小物もカッコよく、オーナーも奥様も明るく、親切、仕事ももちろん丁寧。カバンの修理もやってくれるそうです。
愛してやまない物だから、修理して修理して、長く使いたい物だから、信頼できる人に修理はお願いしたいですよね。
ではでは。

靴修理 『CAPRICORN』(カプリコーン)
〒142-0041 東京都品川区戸越1-1-10
TEL 03-6426-4422
定休日 水曜・木曜